コラム詳細
はじめに
セラクCCCのSalesforce推進部のOです。Salesforceのレポートやダッシュボードをご利用されている方から、より高度なツールを使って複雑な分析を行いたい、というご意見をよくいただきます。そんな方におすすめしたいツールがTableau(タブロー)です。
SalesforceのデータをTableau Desktop/Online/Server等で可視化することによって、精度の高い分析結果が得られ、より正確な意思決定を行うことができます。今回はSalesforceとTableauの連携方法や様々なメリット、またTableauと混同されやすいTableau CRMについて、2つのツールにどのような違いがあるのかご説明します。
※TableauとSalesforce連携によるメリットを解説した以下の資料も併せてご活用ください。
TableauとSalesforce連携より便利に使える2つのポイント①
TableauとSalesforce連携より便利に使える2つのポイント②
<Tableau 全体画面>
Tableauをご説明する前に、まずBI(Business Intelligence)ツールとは何かをご説明します。BIツールは、企業が持つ大量のデータを集めて分析を行い、データを整え、分析レポートやグラフなど視覚的に分かりやすい形に集約する分析ツールを指します。
Tableauは代表的なBIツールであり、次の3つの特徴を持っています。
データベースに関する知識が必要ですが、使いこなすことができれば高いクオリティの分析レポートが作成できるツールです。
SalesforceのレポートやダッシュボードからTableauに乗り換えることでどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
SalesforceとTableauをただ導入しただけではデータをやり取りすることはできません。お互いに接続の設定をして初めてデータ連携ができます。ここからは、SalesforceとTableauの接続手順についてご説明します。
<接続先としてSalesforceを選択>
Tableauを開き、メイン画面の左側にある[接続]を選択します。その中の[Salesforce]を選択します。
<Salesforceへログイン>
Salesforceのログイン画面へと遷移されますので、ログインを行いましょう。
<Tableauのアクセスを許可する>
その後、アクセスの許可を確認する画面へ切り替わるため、アクセスの許可を行ってください。
<接続されていることを確認>
Tableauの画面へと戻るとSalesforceとの接続が完了しています。
SalesforceとTableauを連携するとどのようなレポートが作れるのか、使用例が見たいと言う方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、Tableauには「Salesforce Dashboard スターター」という、Salesforceデータを使用する目的で構築されたダッシュボードがあります。データ連携をすれば、すぐに連携後のTableauの雰囲気を掴むことができるようになっています。
<Tableau CRM 全体画面>
ここまで、Tableauについてご説明してきましたが、Salesforceで使われるBIツールには「Tableau CRM」というツールもあります。この2つのツールは名前や機能がとても似ているので、混同されやすいのですが、実は全く違うツールです。この2つのツールの違いについてご説明します。
そもそもTableau CRMは、旧称をEinstein Analytics(アインシュタイン・アナリティクス)と言い、Salesforceの提供するデータの可視化、分析を目的とするBIツールでした。データの可視化、分析のためのツールという点ではTableauと変わりありませんが、旧Einstein Analyticsは、よりSalesforceのデータが扱いやすいように設計されています。
2021年1月に、SalesforceがTableauを子会社化したことで、「Tableau」という名称は同社のBIツールのブランドとして用いられることになりました。そのため、先に存在していたTableauとは全く関連は無いのですが、ブランド統一のために旧Einstein Analyticsは「Tableau CRM」に改称されました。
TableauとTableau CRMを比較すると、データの可視化についてはTableauの方が出来る事、表現の幅が多いです。既にSalesforceのレポート機能を活用していて、もっと高度な分析がしたいと考える方にはTableauをおすすめします。
一方、Tableau CRMはSalesforceのデータを扱うことを前提として設計されていること、データの可視化機能の他に、データ分析で得た情報からインサイトを提供する「ストーリー」という機能があることが大きな特徴となっています。
Tableau CRMの特徴であるストーリーの作成方法を解説します。ストーリーを作成することにより、インサイトの分析から新たな発見をすることや課題を抽出することができます。
<データセットを作成>
まず、Salesforceのメニューからデータマネージャーを開きます。データマネージャーを開いたら、[データ]を選択し、[データセットを作成]からストーリーを作成したいデータをインポートします。
<ストーリー種別を選択し、ストーリーを作成する>
データマネージャーのデータセットの中に、データがインポートされているのを確認したら、データセット右上にある[ストーリーを作成]を選択します。
その後、目的と項目を任意の指標に設定し、[ストーリー種別]を選択します。関心の種類を[インサイトと予測]とし設定オプションに進みます。ストーリーの項目を任意で選択してください。
<ストーリーを作成>
そして[データオプション]を選択し、[ストーリーを作成]します。こちらでストーリーの作成方法は以上です。作成されたストーリーを読み取り、新たな経営課題や改善案を見出しましょう。
今回は、Tableauとは何か、Salesforceと連携するとどんなメリットがあるか、TableauとTableau CRMの違いなどをご紹介しました。
SalesforceとTableauやTableau CRMを連携してSalesforce上のデータを可視化することで、分かりやすい資料の作成や経営課題の発見につながり、ビジネスの成功へ役立てることができます。
※TableauとSalesforce連携によるメリットを解説した以下の資料も併せてご活用ください。
TableauとSalesforce連携より便利に使える2つのポイント①
TableauとSalesforce連携より便利に使える2つのポイント②
Tableauの活用方法や導入方法などがわからないのでプロにお願いしたい、導入後の内製化を目指した教育サービスを受けたい、などのご要望がございましたらご相談ください。当社には300名(23年5月時点)超のSalesforce/Tableau専門コンサルタントやセキュリティ技術者が在籍しており、データに基づいた効率的な活動の実現を支援していますので、ぜひTableau Data Cruise へお問い合わせください。
※Tableau Data Cruise とは
セールスフォース・ジャパンTableauと共同で企画・開発したワークショップ型の人材育成サービスです。3ヵ月でTableauの基礎知識からデータ活用の実践スキルを習得し、社内に浸透させる人材創出にコミットします。
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