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Tableau初級資格取得のメリット・出題範囲について解説!

2023年07月25日

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はじめに

セラクCCCのSalesforce推進部Tableau担当のUです。データ分析を経営判断に利用する企業も増え、近年ではビジネスにおけるデータ活用スキルの重要性が増しています。Tableauに関するスキルアップに有用なのが、データ分析や製品操作に関するユーザの体系的な理解を助け、習熟レベルの客観的な指標にもなる認定資格です。本記事ではTableau認定資格の中でも最初に挑戦する方の多い「Tableau Desktop Specialist」についてご紹介します。

 

また、資格だけではなくTableau活用推進の秘訣を深堀した事例もありますので参考になれば幸いです。
【Tableau活用事例解説】コンサルタントが深堀

 

認定資格「Tableau Desktop Specialist」とは?

Tableau Desktop SpecialistとはTableauの認定資格であり、多くのTableauユーザが最初に挑戦する試験です。この認定試験は『Tableau Desktop』に関する基本的なスキルと知識を持ち、『Tableau Desktop』を使い始めて3ヶ月以上のユーザを対象としています。

 

試験概要

Tableau Desktop Specialist試験の費用は100ドルです。全国のピアソンVUEテストセンターで受験するだけでなく、パソコンとネットワークの要件を満たしていれば世界中どこからでもオンライン受験できます。
試験時間は1時間、問題数は45問です。選択式の設問に回答する形式で、Tableauを実際に操作する実技問題はありません。選択肢から複数の正解をすべて選択する設問も存在するため、複数の操作手順が存在する場合には自分が利用している手順だけでなく、すべての手順を把握しておく必要があります。試験はいわゆる「持ち込み不可」で、Tableauプラットフォームやインターネット、その他の外部アプリケーションにアクセスできないため、事前にしっかりと内容を整理して暗記しておきましょう。
配点は簡単な問題には低い得点、難しい問題には高い得点が配分されるスケールドスコアで、1000点満点中750点以上で合格です。

 

Tableau Desktop Specialist試験の概要
実施方法 ピアソンVUEテストセンターとオンライン試験の2種類から選択可能
試験時間 60分(秘密保持契約を確認するための3分を含む)
入室時刻 入室時刻は予定されている試験開始時刻の30分前から始まります
問題数 45問(得点対象40問、得点対象外5問)
設問形式 択一、複数回答(実技問題なし)
合格基準 750点以上(スケールドスコア)
その他 試験中は、Tableauプラットフォームやインターネット、その他の外部アプリケーションにアクセスできません

 

試験の出題範囲

試験問題は「データ接続とデータ準備」「データの探索と分析」「インサイトの共有」「Tableauの概念の理解」の4領域から既定の割合で出題されます。
最も出題割合が多いのは「データの探索と分析」です。これは『Tableau Desktop』でグラフを作成する方法からフィルターを利用したデータの整理、計算や並べかえを利用したデータ分析まで、データ分析サイクルの中心と言える内容です。
「データ接続とデータ準備」や「インサイトの共有」では、『Tableau Desktop』以外に関しても出題されます。普段使用することの少ない機能も含まれている場合があるため、試験範囲をしっかりと確認して『Tableau Prep』や『Tableau Server/ Tableau Cloud(旧Tableau Online)』の操作についても確認しましょう。
「Tableauの概念の理解」ではデータ分析に関連した数学や統計学など幅広い分野の知識が必要になります。たとえば「ディメンションとメジャー」への理解を深めるためには、数学用語「連続と不連続」の知識が必要です。

 

出題範囲
名称 概要 試験内での割合
データ接続とデータ準備
  • ・ライブ接続や抽出を作成する
  • ・データモデルを作成し管理する
  • ・データのプロパティを管理する
25%
データの探索と分析
  • ・基本的なチャートを作成する
  • ・2データを整理してフィルターを適用する
  • ・ワークシートで分析を行う
35%
インサイトの共有
  • ・プレゼンテーション用にビューを書式設定する
  • ・ダッシュボードを作成して変更を加える
  • ・ワークブックのデータを表示して共有する
25%
Tableau の概念の理解
  • ・ディメンションとメジャーを理解する
  • ・不連続フィールドと連続フィールドを理解する
  • ・集計を理解する
15%

 

資格取得のメリット

認定資格を取得するメリットは、習熟レベルの客観的な指標になるだけではありません。資格取得のための学習は、蓄積してきた現場ノウハウを論理的に理解し直すことにつながります。

 

Tableau Desktop Specialist取得者向けに、より高レベルの試験も用意されています。
「Tableau Certified Data Analyst」試験は、Tableau に関する経験とTableau 製品 (Tableau Prep、Tableau Desktop、および Tableau Server と Tableau Cloud(旧Tableau Online)のどちらか)の機能を幅広く理解しており、製品を6ヶ月以上使用している方が対象です。ビジネス上の問題把握や分析のために探索すべきデータの特定、実用的なインサイトの提供、データに基づく適切なビジネス上の意思決定を行う力が求められます。「Tableau Server Certified Associate」試験は、システム管理者やコンサルタントの方など向けの、管理機能とプラットフォームに関する知識を中心とした高レベルの試験です。

 

効果的な試験勉強の方法

試験に向けた主要な学習方法をご紹介します。

 

WebベースのeLearningは、利用者のスキルレベルを問わず、自分のペースで Tableau について学習できるようデザインされています。学べるのは統計やデータ型の理解、データを使ったストーリーテリングなどの主要トピックです。
Trailhead Academyには製品やレベル別に分けられたコンテンツが用意されています。講座単位で費用を支払いリモートで受講できます。
オンラインコミュニティ「Tableau コミュニティフォーラム」を利用して、気になる内容について質問し、他のコミュニティメンバーの助けを借りるのも効果的です。
ほかにも、Tableau公式のイベントに参加する、提供されている過去のウェビナーを視聴するといった学習方法もあるため、試験に向けて自分に合った方法を探して学習を進めましょう。

 

試験勉強の主な方法
名称 概要
Tableau eLearning 「Explorer向け」や「Creator向け」といったライセンスがあり、月額利用で自分のペースで進められるWeb ベースのトレーニング
Tableau Training Pass Trailhead Academyの 「Tableau Desktop I: Fundamentals (初級~中級) (TTD101)」や「Tableau Prep I (TTP101)」といったように製品やレベル別に分けられたコンテンツを利用し、リモートで受講する学習方法
Tableau コミュニティフォーラム オンラインのコミュニティを利用して、製品やトピックごとに気になる内容を質問し、他のコミュニティメンバーの助けを借りることができる

 

まとめ

Tableauの資格試験に挑戦し、実務で身に付けた技術を体系的に理解しなおすことはスキルアップのために効果的です。本記事でご紹介したようなオンラインでの学習だけでは不安だという場合や、実務で活用できるTableauノウハウを経験者から直接学びたいという場合はぜひ無料相談からお問い合わせください。当社には300名(23年5月時点)超のSalesforce/Tableau専門コンサルタントやセキュリティ技術者が在籍しており、自走を目指した導入・活用支援を行っています。

 

また、Tableauを導入しているものの活用が進んでいない企業さまやTableau活用の人材育成を実行したい企業さまは、ぜひTableau Data Cruise へお問い合わせください

 

※Tableau Data Cruise とは

セールスフォース・ジャパンTableauと共同で企画・開発したワークショップ型の人材育成サービスです。3ヵ月でTableauの基礎知識からデータ活用の実践スキルを習得し、社内に浸透させる人材創出にコミットします。

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