コラム詳細
はじめに
Salesforce (セールスフォース)へスムーズにログインできず、対処法を探している人のために、初回設定方法やエラーが発生した原因別の対処法を解説します。
スマートフォンやパソコンからログインする際の手順も確認し、ツールを有効活用したい人は、ぜひご参考ください。
Salesforceとは、営業活動の効率化や情報共有に活用できるCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)ツールの名称です。
Salesforceに初めてログインする際には、以下の手順で設定を行います。
Salesforceを初めて使用する際には、管理者からアカウントを作成してもらうことが必要です。管理者がアカウントを作成すると、ユーザ宛てにアカウントの確認メールが送信されます。
アカウントの確認メールはHTML形式で、本文にロゴ画像やサインアップにともなうお礼の文章が表示されています。受信メールの本文にある「アカウントを確認」ボタンをクリックし、設定画面を開くことができます。
設定画面では、以下の手順で任意のパスワードと「秘密の質問」を設定します。
企業によっては「英字・数字・特殊文字を含める」「12文字以上」など、独自のパスワードルールを採用している場合もあります。独自のルールがある場合には、条件を満たす長さや文字列のパスワードを作成して入力してください。
設定画面へアクセスし、作業を完了せずに画面を閉じてしまった際には、URLが無効化されます。URLが無効化された場合は管理者へ連絡し、再度アカウントの確認メールを送信してもらう必要があるため、注意しましょう。
Salesforceでは、不正ログインを防止する目的で、すべてのユーザに多要素認証(MFA)の設定を義務付けています。多要素認証とは、IDやパスワードに加え、生体情報やスマートフォンの認証アプリなどを組み合わせ、不正アクセスを防ぐ仕組みです。
Salesforceでは、純正の多要素認証システムとして「Salesforce Authenticator」が提供されており、このアプリを使うことで、簡単かつ安全に多要素認証を設定できます。
ユーザログイン後に、権限セットの新規作成、MFAの有効化を行うことでSalesforceをより安全に利用することが可能です。
Authenticatorで多要素認証を設定し、2回目以降にパソコンでログインする際の手順は、以下の通りです。
ログイン画面にアクセスしてユーザ名とパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。
ユーザ名は、アカウントの確認メールに記載されているものを、パスワードには初回設定する際に自分で指定したものを入力します。
1の作業後、Authenticatorをインストールしたスマホを確認します。アプリが自動で起動し、認証通知が届いていれば成功です。認証通知下部の「承認」ボタンをタップし、所持情報の認証を行ってください。
オフィスやテレワーク下の環境といった信頼できる場所で作業している場合には「この場所では常に承認」をオンにすると、次回以降は自動で多要素認証を行えます。ただし、企業のポリシーとして自動化が制限されているケースもあるため、事前確認が必要です。
承認ボタンをタップした後には再度、パソコン画面を確認しましょう。
緑の丸のチェックマークが表示されていれば、アプリによる認証が承認された証拠です。チェックマークが表示された後は、自動的にSalesforceのトップ画面へ遷移し、ログインが完了します。
Salesforceには、外出中に使用できるモバイルアプリケーションも用意されています。モバイルアプリケーションにログインする際の手順も、パソコンの場合と大きな差はありません。以下の手順で2要素による認証を行ってください。
モバイルアプリケーションにログインした後は、自分でログアウトしない限りログイン状態が継続します。アプリケーションの使用後はトラブルを防止するため、忘れずにログアウトしてください。また、ログインしている時間は普段以上にデバイスの管理を徹底し、紛失や盗難を回避することも重要です。
Salesforceの使用中にトラブルが発生し、専門部署からサポートを受けたい場合には、代理ログイン機能を使えます。
代理ログインとは、管理者やサポート担当者が任意のユーザとして遠隔ログインし、トラブルシューティングや解決支援を行える機能です。
代理ログイン機能は、システムカスタマイズ後にユーザ画面の表示を確認する際にも活用されます。
初回設定が行われていない、入力情報に誤りがあると、ログインエラーが発生し、業務に支障が生じます。何度も情報の入力を誤るとアカウントがロックアウトされるケースもあるため、落ち着いて対処することが重要です。
ここでは、ログインエラーが発生した場合に考えられる原因と対処法を解説します。
パスワードの初回設定が行われていないと、正常にログインできません。エラーを解消するために、初回設定時のメールを探して設定画面にアクセスし、作業を完了してください。設定画面のURLが無効化されている場合には、専門部署に連絡して対処してもらう必要があります。
設定画面のURLには企業の判断により、1日・7日・180日などの有効期間が設定されているケースもあります。アカウントの確認メールを放置し、URLが無効化された場合にも、専門部署へ連絡して対処を依頼してください。
入力情報の誤りは、よくあるエラー原因のひとつです。メモ帳に記録したパスワードをコピーして貼り付ける方法をとっている場合、途中に不要なスペースが入ってしまうケースも多いため、今一度確認してください。暗記していた情報を手動で入力する場合には、全角と半角の誤りに注意が必要です。
Salesforceには、パスワードの入力を一定回数以上誤った場合、アカウントをロックアウトする機能があります。ロックアウトが疑われる場合は専門部署等に連絡し、状況を確認してもらいましょう。
企業によってはセキュリティ対策の一環として、Salesforce へアクセスできるIPアドレスを制限している場合もあります。自宅や外出先などからログインする際には、アクセス制限に抵触しやすいことから、企業独自のルールを再度確認してください。
アクセス制限に抵触している場合は、企業指定のVPNを経由したうえでログインを試みてください。
Salesforceではセキュリティ対策として、企業のポリシーに沿ったパスワードの有効期限を設定できます。パスワード変更から長期間が経過している場合には、Salesforceから再設定を促すメールが届いていないかを確認してください。
有効期限が切れていた場合、「パスワードを変更する」画面から再設定が可能です。再設定したパスワードを使用すれば、正常にログインできます。
企業によっては、業務時間外の不審なアクセスを回避する目的で、Salesforceへアクセスできる曜日や時間帯を制限している場合もあります。定時後や休日にエラーが発生した場合には、管理者へ連絡して詳細を確認し、許可されている曜日や時間帯に作業しましょう。
Salesforceのメンテナンス中や障害対応している最中には、ツールへのアクセスが制限されます。周囲の人もログインできず、社内の環境に問題がない場合には、「Salesforce Trust」でメンテナンスや障害状況を確認できます。
Salesforceへログインできない場合、その原因によっては専門部署が対応する必要があります。
以下では、ログインエラーの連絡を受けた管理者やサポート担当者が取る必要のある対処について解説します。
管理者は不正アクセスの可能性も考慮して、エラー報告した人のログイン履歴を確認します。ログイン履歴には、「パスワードが無効」「制限されているドメイン」のようにエラーの詳細が表示され、原因を特定できるためです。
原因を特定した後、管理者は適切な対処法を検討したうえで、エラー報告をした人に再度ログインを試みるよう連絡しましょう。
パスワードを失念してログインできない報告を受けた場合、管理者は「パスワードをお忘れですか?」のリンクからリセットできる旨を伝え、自主的な作業を促します。ユーザによるリセット作業は、ユーザ名がわからないと行えないため、ユーザ名も失念している場合は、管理者が管理画面を使用し、リセット作業を行います。管理画面で管理者が「凍結解除」ボタンをクリックすると、ロックアウトの解消も可能です。
Salesforceに初めてログインする際には、パスワードの設定作業が必要です。
Salesforceへのログインでエラーが発生した場合は、落ち着いて原因に応じた対処を取りましょう。また最新情報はSalesforceの公式サイトで更新されるため、こちらもあわせてご確認ください。
Salesforceを使用する際には、ログイン関連以外にもさまざまなトラブルが発生します。トラブルへの対処に不安を感じる場合には、セラクCCCにご相談ください。
セラクCCCはSalesforce定着・活用支援トップクラスの公式コンサルティングパートナーとして、全国400社(2023年4月時点)を超える実績と300名(23年5月時点)を超える専門コンサルタントが在籍しており、内製化支援をはじめ複合的なクラウド活用のご提案が可能です。Salesforceの定着・活用支援や運用支援、トレーニングサービス、常駐・リモート支援など、さまざまな課題に対応できるサポート体制があります。
Salesforceでのお困りごとがありましたら、当社カスタマーサクセスチームの無料相談から、ぜひお問い合わせください。
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