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APIによるSalesforceとSaaSツールの連携とメリットについて解説!

2023年04月13日

  • Salesforce
  • 使い方

はじめに

顧客管理のためのCRMツールとして、世界トップクラスのシェアを誇るSalesforce。導入企業の多くは、Salesforce をAPIによって各種SaaSツールと連携させ、業務効率化を図っています。定番のものから最新のものまで、数え切れないほど多様なSaaSがある中で、今回はSalesforceと連携可能なツールについて紹介します。SalesforceとSaaSを連携させることによって得られる利便性の向上を、是非体感してください。

 

Salesforceと連携できるSaaSツールとは?

「SaaS(Software as a Service)」とは、何らかのソフトウェアの機能をインターネット経由で提供するサービス全般を指す言葉です。パッケージ版あるいはダウンロード版をインストールして使うオンプレミス型ソフトウェアと違い、保守・管理の必要が無く、必要に応じたアップデートはASP側が行ってくれるので、利用する企業が急速に増えています。
特に新型コロナウイルス感染症の発生以降、多数の企業や団体が、Web会議ツールやビジネスチャットツールの利用を開始したことはご存知の通りです。以下、ビジネスシーンで多用されているSaaSのカテゴリと、Salesforceと連携できる、各カテゴリにおける代表的なツールとをピックアップします。

 

MA(Marketing Automation)ツール

Web上の顧客行動を把握し、メールなどを通じて顧客の購買意欲を高めるMAツール。購買意欲が高まっている顧客の情報を、営業担当者や最寄り店舗間でシームレスに共有することにより、高い商談成約率が見込めるようになります。

 

Salesforceと連携できるMAツール/Marketo
2014年にマルケト社が提供開始したMAツール。現在は、Photoshopなどのアプリケーションで知られるAdobe社が買収しています。Salesforceが提供する「Pardot」と競合する領域ですが、よりマーケター向けで多機能なソリューションだと言えます。

 

コミュニケーションツール

従来は電話での問い合わせ等が中心だった顧客とのコミュニケーションをWeb上で完結させ、満足度を下げることなく顧客との円滑なコミュニケーションを実現するツール。電話応対をチャットやWebのQ&Aに反映させることで、業務効率化も実現します。

 

Salesforceと連携できるコミュニケーションツール/Twilio
さまざまな企業のコンタクトセンターに導入されている、コミュニケーションツールの代表格。Salesforce Service Cloudにもチャットボット等を提供する機能がありますが、それを補完するような導入方法を選択する企業が多いようです。

 

営業支援ツール

CRM、MAなどの情報を集約し、社内のあらゆる顧客情報を元にした営業プロセスの設計と、営業プロセスの完全な可視化を行えるツール。売上低迷時も原因を特定しやすくなり、営業プロセスを細かいアクションレベルで最適化できます。

 

Salesforceと連携できる営業支援ツール/Magic Moment Playbook
2021年1月から提供開始された新しいサービス。受注・売上増加のために必要な営業活動を明確化し、誰もが再現できるようにする革新的なサービスで、Salesforceのコア領域であるCRMをさらに進化させた仕組みと言えます。

 

カスタマーサポートツール

顧客サポートの業務効率化と、顧客満足度向上の実現を支援するツール。問い合わせの大半をチャットボット等で完結させられるようにすることで、業務負荷が最小化できます。

 

Salesforceと連携できるカスタマーサポートツール/Gainsight
「カスタマーサクセス」をテーマに活動を続ける、Gainsight社が提供するソリューション。現在は、同カテゴリ内で世界トップシェアを誇る企業となっています。ICT系企業を中心に、幅広い導入実績を持っています。

 

電子署名ツール

契約プロセスの効率化と、経費削減を図るためのツール。通常の契約業務をすべて電子化できるのはもちろん、取引契約の更新なども自動化することで、経費と労力の大幅削減が見込めます。

 

Salesforceと連携できる電子署名ツール/DocuSign
“電子署名”という概念が、まだ一般的ではなかった2003年から、電子署名ツールの提供を開始したDocuSign社。先行企業のソリューションだけにシステム連携などもしっかり確立されており、導入しやすいツールだと言えます。

 

契約・請求管理ツール

契約・請求業務を最適化し、業務効率化と売上向上を支援するツール。業務に合ったシステムを採用することで、契約・請求管理業務の自動化が進み、契約情報の分析を行うことで顧客との関係強化にも繋がります。

 

Salesforceと連携できる契約・請求管理ツール/Zuora
一般的な売買契約と比較して、契約管理の形態が非常に複雑なサブスクリプションビジネスにおいて、唯一と言える契約・請求管理ソリューション。サブスク形態を採用する企業および製品の急増に伴い、Zuora導入件数も急拡大しています。

 

SalesforceとSaaSツールを連携することによるメリットとは?

顧客管理や営業支援をはじめ、幅広い種類の事業活動をサポートしてくれるSalesforceですが、やはり対応しきれない領域があります。
特定の目的(導入による効果)に特化し、機能の細分化・先端化を続けているSaaSを活用した方が、より細かな設定が可能な場合も少なくないでしょう。連携による代表的なメリットとしては、

 

  • ・業務効率化ができる
  • ・営業プロセスなどを細かく可視化できる
  • ・顧客情報が社内で共有しやすくなる
  • ・社内、社外向け書類のやり取りが簡素化できる

 

…この4点が挙げられます。例えば、顧客管理に関するデータはSalesforceで、契約書関連の管理はSaaSのAツールでといった具合に、複数のシステムを個別に活用していると、入力や情報更新のための手間、必要な情報を探す手間が二重、三重となり、大きなロスが生じます。
他システムに入力した重要情報をSalesforceにインポートする際も、データ形式が異なっていればインポート可能な状態に加工しなければなりません。Salesforceと、SaaSの契約・請求管理ツールやカスタマーサポートツールなどを連携させることで、業務効率の向上や顧客情報の効果的な共有が実現するのです。
また、前述したようにMAツールなどとの連携により、営業プロセスなどを細かく可視化し、売上低迷時の原因特定も容易になります。その他、目的にあったSaaSと連携させることによるメリットは、枚挙にいとまが無いほど。これを機に、SalesforceとSaaSとの連携をご検討ください。

 

Salesforceとツールを連携させる際の注意点

Salesforceと連携できるSaaSツールの種類は、今後も増えていくと思われます。ただし、連携させるツールを無計画に選んでしまうと、使いづらいことが後から判明したり、連携ツールの種類が増えすぎて操作が煩雑になったり…といったことも起こりえます。Salesforceと連携させるSaaSを選ぶ際、注意すべき点を紹介します。

 

導入の目的を明確にしておく

どのような事業プランでもそうですが、「何のためにそれをするのか」という目的が明確でないと、うまくいかないことの方が多いようです。
Salesforceと連携させるSaaSツールを選ぶ際も、具体的な導入目的と、そのための手段を明確にしておくことにより、費用対効果など導入前の検証も正確さを増すでしょう。目的を明確化させるために、部門ごとの課題をピックアップし、SaaSツール活用によって課題がどのように改善できるかをシミュレーションするやり方もあります。

 

目的に合ったツールを選ぶ

導入の目的を明確にした分、その目的に本当に合ったツールか否かを確認することも重要です。「目的達成のために必要なデータ連携が問題なくできるか」「運用するにはどの程度の工数が必要か」などを事前にかくにんすることが大切です。
データ連携を行う際、EAIツールを使う方法とCRMの連携機能を利用する方法があるため、こちらも目的に合った連携させ方が可能かどうかを確認しましょう。

 

事前調査を行う

多彩なSaaSツールの中でも、特に需要が大きいカテゴリ(営業支援のためのSFAツールなど)では、同じような機能を持つツールが多数存在します。前述の「目的に合ったツールを選ぶ」と重複しますが、同カテゴリの中でも本当に目的に合ったツールはどれなのか、導入前に確認しましょう。

 

担当者の選定など運用ルールを決めておく

導入前に運用ルールを決めておくことで、ツール活用が定着しやすくなります。特に、初めて導入する機能を使いこなすためには、運用ルールも全社的に共通化しておく必要があります。
ルール策定の担当者、トラブル発生時の通知担当者などを事前に選定し、部門間ですり合わせるなどして、運用ルールを共有することが大切です。

 

まとめ

SaaSツールは、保守や運用管理が不要でアップデートも自動で行われるため、ビジネスで使用する企業が急増しています。SalesforceはさまざまなSaaSツールと連携させることが可能で、目的に応じたツールを選択・連携することにより、さらなる業務効率化を図れるようになります。
ツールの連携方法やSalesforceの導入方法・定着支援などのお困りごとがございましたらセラクCCCの無料相談からお問い合わせください。セラクCCCには300名(23年5月時点)を超える専門コンサルタントが在籍し、それらの問題を解決するため、お客様の視点に立ってSalesforceの定着・活用支援サービスを行っています。
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