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Salesforceの「アンケート」とは?概要や作成方法を解説!

2023年07月07日

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はじめに

プロジェクト開始に先立ち、関連部署の意見を集約して方針の決定や、福利厚生の拡充を図るため、社員が就業環境に対して希望している事柄を把握といった目的で、社内・社外向けのアンケートを実施する機会も少なくないでしょう。そのような時に活用すると便利なのが、Salesforceのアンケート機能である「Salesforce Surveys(セールスフォースサーベイ)」です。そこで今回は、Salesforce Surveysの概要や活用方法について解説します。必要に応じてアンケートを実施しているが、質問フォームなどを作るのが大変だと感じている担当者は必読です。
 
※Salesforceの活用について詳しく解説しているこちらの資料「Salesforceを活用で最初に絶対やるべき4つのポイント」もご興味があればご活用ください。

 

Salesforceのアンケート機能「Salesforce Surveys」とは

何らかのテーマに基づいた社員の意見や希望の集計、メンタルヘルスの観点から社員のストレスチェックの実施、自社サービスに対する顧客の満足度を計測など、さまざまな用途でアンケートが活用されています。
しかし、複数部署の社員に対してアンケートフォームの一斉送信が必要で、アンケートの実施回数が多く、テーマが変更になるたびにフォームを作り直す職場では、担当者が大変な思いをしているのではないでしょうか。作成・送信だけではなく、アンケートの回答内容を集計して分析する作業も、それなりの手間がかかります。
そこで活用したいのが、Salesforceのアンケート機能である「Salesforce Surveys」です。この機能を活用することで、アンケート作成から集計・分析までの工数の圧縮が可能です。SurveysはSalesforceの拡張機能の1つで、HTMLの記述やプログラミングの知識がなくてもアンケートフォームを作成できます。導入までの工数とコスト、機能のバランスも良好なので、さまざまなアンケートを実施する際に非常に便利です。
Salesforceでは、リード機能やMAツール、外部ツールを連携してアンケートを実施する方法もありますが、コスト面や社内のリソース面でのハードルが高い、機能面で制限がかかる場合もあります。Salesforce Surveysでも、1,000件の回答に対して300ドルの追加料金がかかる、サンクスメールの自動送付機能がない、フォームのデザインに制約がある点など、コストおよび機能に多少の制約はあるものの、「とりあえず、無料の範囲内で利用してみたい」という企業に適しています。

 

「Chatter」によるアンケートとの違い

Chatterアンケート
<Chatterアンケート>

 

Salesforceには、「Chatter(チャター)」という企業向けSNS・ビジネスチャットツールが実装されています。主に、社員間のコミュニケーション強化やSalesforce内のレコード、ファイルなどの更新を把握する目的で使われる機能ですが、アンケートタブを選択すれば社内向けアンケートとして活用可能です。
では、Salesforce SurveysのChatterとはどのような違いがあるのか、見てみましょう。

 

Chatterでできること

  • ・匿名での回答
  • ・チェックボックスによる選択肢(最大10個)からの回答

 

Salesforce Surveysでできること

  • ・記名または匿名回答の選択が可能
  • ・アンケート期限の指定が可能
  • ・集計後の分析が可能
  • ・選択肢以外の回答項目(自由記入式のロングテキスト枠など)を作れる

 

このように、Surveysの使用でアンケートの活用幅を広げることが可能です。なお、Chatterに関しては以下のコラムで詳しく解説しています。アンケートだけではなく、社内コミュニケーション分野の充実も図りたいとお考えでしたら、ぜひ一度こちら(Salesforceのチャター(Chatter)の使用・活用方法とは)もご覧ください。

 

Salesforceのアンケート作成方法について

それでは、実際にアンケートを作成する手順について解説します。アンケート機能を利用する際は、最初に「アンケート機能の有効化」を実施する必要がありますが、これは「設定」の「クイック検索」からアンケートの設定画面を表示させ、「アンケート」を有効にするだけです。

 

「アンケート」を有効化
<「アンケート」を有効化>

 

アンケートが社内向けの場合は、この手順だけでアンケートの実施が可能です。
なお、社外向けのアンケートを作成する場合は、「新規コミュニティ」で顧客等のコミュニティを設定する必要がありますので、その手順についてはSalesforceのヘルプを参照ください。

 

アンケートの作成開始

(1)アプリケーションランチャーでアンケートを選択し、画面右上の「新規」をクリック

 

「新規」をクリック
<「新規」をクリック>

 

(2)アンケートの名前を入力し、「続行」をクリック

 

「続行」をクリック
<「続行」をクリック>

 

(3)デフォルトで「お知らせページ」「お礼メッセージ」が設定されているので、アンケートの内容に応じてそれぞれの記載内容を修正

 

お知らせページとお礼ページ
<お知らせページとお礼ページ>

 

(4)「ページを追加」をクリックして「質問の追加」を選択し、設問を作成

 

「質問の追加」を選択して設問を作成する
<「質問の追加」を選択して設問を作成する>

 

質問種別を選択・分岐を設定

質問種別は12種類あり、質問内容に応じて選択可能です。それぞれの質問種別(回答してもらう方法)は、以下の通りです。

 

  • ・スコア:0から10の範囲でスコアを付ける
  • ・スライダー:青丸を動かして値を選択する
  • ・短いテキスト、ロングテキスト:手書きのテキストにより回答を入力する
  • ・ネットプロモータースコア:顧客推奨度を選択する
  • ・ランキング:設定値を順位づけする
  • ・選択リスト:設定値をドロップダウンリストから選択する
  • ・単一選択:設定値をラジオボタンから単一選択する
  • ・日付:カレンダーから日付を選択する
  • ・評価:☆マークを使用して評価する
  • ・複数選択:設定値をラジオボタンから複数選択する
  • ・良いまたは悪い:良かったか悪かったかを二択で回答する

 

なお、設問の回答内容により質問のルートを変更する「分岐設定」が可能です。

 

分岐設定
<分岐設定>

 

作成した新規アンケートページの左側にある分岐マーク(3方向への矢印)をクリックすることで、詳細な設定が行えます。
たとえば、「職業」に関する質問で「会社員」と回答した人にのみ、「サービスを利用しての満足度」という質問を送りたい場合は、次のように設定します。

 

ページの分岐ロジック
<ページの分岐ロジック>

 

  • ・ページを選択:サービスを利用してよかった点
  • ・ロジック種別:質問に回答
  • ・質問:あなたの職業を教えてください
  • ・演算子:次の値と一致する
  • ・回答:会社員

 

また、アンケートの背景画像やコンテンツカード(設問)のデザインを変更したい場合、「ビルドページ」の「ブランド」から、カラーパレットの任意の色を選択したり(色の変更)、スライドバーで調整したり(透明度やぼかし)といったことが可能です。

 

ブランド
<ブランド>

 

背景画像に用いたい画像がある場合は、「ファイルをアップロード」をクリックして画像(750KB未満)を指定するだけです。変更できる項目は以下の通りです。

 

  • ・背景画像
  • ・背景画像のエフェクト
  • ・背景色
  • ・コンテンツカードの透明度
  • ・「質問」のテキストの色
  • ・「回答」「開始」「前へ」「次へ」「完了ボタン」のテキスト・ボタンの色

 

設定がすべて完了したら「有効化」して、作成は完了です。

 

作成したアンケートの送信方法について

アンケートを新規作成して有効化させたら、「送信」をクリックして「招待を受ける」または「メールを送信」のいずれかを選択し、送信できるようにします。
「招待を受ける」は、チャットやソーシャルメディアを通じてアンケートを共有するため、リンクまたはQRコードを生成するやり方です。一方の「メールを送信」は、個人またはグループへのメールに、質問あるいはアンケートへのリンクを埋め込むやり方です。送信までの手順を、もう少し詳しく解説します。

 

「送信」をクリック
<「送信」をクリック>

 

アンケートページへのリンクURLの共有

アンケートページへのリンクは、社内・社外で選択ができます。「リンクをコピー」をクリックし、チャットなどで対象者に共有するだけです。

 

「リンクをコピー」をクリック
<「リンクをコピー」をクリック>

 

自動失効(一定期間経過後にアンケートリンクが失効する仕組み)を選択することも可能で、チェックを入れると失効日の設定を行えます。QRコードのダウンロードも可能です。なお、オプション設定により「回答を匿名化」か「参加者がその解答を参照できるようにする」のいずれかが選択できます。

 

メールを使って直接対象者にアンケートを送付する方法

アドレスを指定することで、メールにてアンケートを送付できます。手順は以下の通りです。

 

(1)「メール内にアンケートボタンを設置する」「メールに直接質問を埋め込む」のいずれかを選択

 

メールを送信
<メールを送信>

 

(2)「個別送信」するか、Salesforceのオブジェクトに紐づいたリストに「一斉送信」するかを選択
(3)個別送信の場合、宛先と本文を記入して完了

 

まとめ

今回はSalesforceのアンケート機能について、概要や作成方法を紹介しました。「試してみたいが、難しそうだ」「設問の方法がわからない…」といった困りごとがありましたら、ご相談ください。当社には300名(23年5月時点)を超える専門コンサルタントが在籍し、お客様側の視点からSalesforceのサポートサービスを行っています。効率的なSalesforceの活用を、当社のカスタマーサクセスチームがサポートいたします。お客様の視点に立ってSalesforceの定着・活用支援サービスを行っています。導入当初の活用法などについても、当社カスタマーサクセスチームの無料相談からお問い合わせください。

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