某大型家電量販店に入社し、初期は店舗にて販売に携わり、後期はPOP作成や配送管理の傍ら、データ分析を行いつつ販売改善施策の検討、レイアウト変更などを行っていました。そこで大量のデータを用いたデータ分析を行う事に対して魅力を感じ、転職してIT業界でキャリアを積みたいと思うようになりました。

コミュニケーション能力とお客様の温度感や意図、希望を感じ取り提案することができる点が自分の強みだと思っていたので、お客様とのコミュニケーションを継続しつつ仕事が出来る環境を探していました。技術を付ければ一般的なエンジニアとの差別化が図れるんじゃないかという感覚と期待値があったため、研修制度、会社として技術習得に対するモチベーションの高さを含め、環境が整っているセラクを選択しました。

現在はマネージャー兼Tableauコンサルタントとして勤務をしています。Tableauコンサルタントとしては大手企業様を中心に、自身が実行者として、また管理者として複数の案件を掛け持ちしています。一例としてはSalesforceを導入した直後のお客様に対し、業務内容の確認、理解から業務内容に応じた環境構築及びデータ投入、投入したデータを可視化するためにTableau側で環境構築及びダッシュボード作成、Salesforce画面へのダッシュボード埋め込みまでを包括的に行ったりしていました。元々このお客様はGoogle Cloud Platformを使っており、様々なデータがSpreadsheetに散在している、且つそれらをうまく組み合わせて使えていないという課題を抱えていました。そこでSalesforce側に集約出来るデータはSalesforce側に集約、それが難しいデータはTableauにて別途集計という形をとる事で、お客様が業務改善を行う際に必要なデータの集約及び重要指標の定点観測を行う事が出来る環境を用意するという、データ分析を行うにあたって非常に重要な部分を担う事が出来ました。今回のケースのように、データドリブンカルチャーを企業に根付かせることは一筋縄ではいきませんが、企業全体への変化の影響範囲が大きい点も、Tableauプロジェクトのやりがいだと感じています。

今はこうして当たり前のようにTableauの案件に携われていますが、元々私が入社した当初はTableauを触っている人は社内にも殆どいませんでした。セールスフォース・ジャパンによる買収をきっかけに社内でも注目を浴びた際に、過去のデータ分析の経験からTableauチームの拡大に携わることができたことは非常にうれしかったことを覚えています。約2年弱経った今では１つの課としてSalesforce事業の核の一部を担わせて頂いており、チームを50人以上にまで拡大する事が出来ました。その結果、事業部MVPとして表彰して頂いたことは自分の中でとても有難かったです。

『データを活用する、データ分析をする』という言葉は多くの方が耳にしたことがあり、かつ重要な事だと認知されていますが、私自身はこれを会社全体として認識、行動、成果に繋げられている企業はまだまだ多くないと思っています。こういった企業様に『データを主語に会話、意思決定出来る文化を企業に根付かせる』事がSalesforce、Tableauを用いたカスタマーサクセスに求められている姿だと思います。私自身もこのカスタマーサクセスのプロになれるよう、日々努力を続けたいです。

プロジェクトを成功に導くためには、やり抜く力が大切だと私は思っています。やりぬくチカラはGRITとも呼ばれており、GRITはGuts(度胸)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の4つで成り立っています。例えば、データドリブン経営を実現したいお客様の場合、データを可視化する必要がありますが、その作業はとても難しいことです。ただ、私たちは要件定義の段階から出来ることと出来ないことを曖昧にせず、何度も何度も丁寧に説明しご理解いただくことで、最終的に満足度の高いものを生み出して、お客様の会社がデータを活用していくという新しいあたりまえに繋げることができます。
仕事で大切にしているポイントは人それぞれですが、自分の意思を言語化でき、お客様の要望を具現化するために行動し続け、プロジェクトをやり抜ける人とともに今後も成長していきたいですね。